医療機関と整体院における整体の違いって?
内部の組織について熟知し、ケガの痛みを緩和したり、慢性的な痛いを和らげる施術を主に行うのが整体です。整体院には体の組織について学んだ整体師が施術を行います。体の歪みやズレを治したり、肩こりや腰痛などの慢性的な痛みに対してアプローチをしていきます。医療機関の場合、外科的な処置がメインになってきますので、外傷が消えたり、骨折などが治ると治療が終了し、通う必要はなくなりますが、整体院に関しては慢性的な痛みに対する処置になってきますので、場合によっては長い間通う方も少なくありません。整体は施術をされる整体師の方を信頼出来るかどうかも大切なポイントになってきます。治療を始める前にしっかりと症状のヒアリングやどのように状態を改善したいのかしっかりと聞かれる医院で施術を受けられることをおすすめします。
整体と医療機関での最も大きな違いに保険が適用されるかどうかという点があります。医療機関の場合、当然のことながら保険は適用されますが、整体院での治療のように慢性的な痛みが原因の治療に関しては保険適用外の場合が多いので、治療を受ける前に確認しておくことをおすすめします。
ゆがみ矯正と整体
その流れが滞ることで、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが乱れてしまうことです。自律神経が乱れてしまうと、常に緊張状態となってしまい筋肉が強張り倦怠感や痛みが出てしまいます。他にも体調の不調として胃腸など内臓の働きが悪くなってしまったり、頭痛や睡眠不足などが起きることもあります。ゆがみ矯正をするためにどのような施術をしていくのかというと、まずは手・脚・腰など体のどこがゆがんでいるのかを確認します。それでどこを矯正していくのかを決めた後は、筋肉を揉みほぐして準備を整えます。
そこからゆがみ矯正です。手技を使ってバランスを整えていきます。基本的に整体の手技でゆがみ矯正をするときには、力を加減していくのでそれほど痛みは生じません。しかし体の左右に大幅なずれが生じてしまったときには、痛みが出てしまうこともあります。体の構造を正確に知り何をすれば良いのかわかっていれば、このように整体師として活躍するためが出来ます。ですが本当に正しい施術をするためには、それに加えて必要なことがあります。それは来てくれるお客さんの不安を取り除くことです。整体でゆがみ矯正をする前には、問診をしてどのような施術をするのかをしっかりと説明しなければいけません。整体のことをよく知らないのであれば、なおさら不安を抱えているお客さんに手技の効果を正しく伝えて、誤った先入観を取り除くことが必要だからです。それが出来れば皆に信頼される整体師になれます。
整体の原理とは
その他の説では、オステオパシーやカイロプラクティックの技法も関係していると言われていて、これらの技術が日本に紹介された際に、日本の古武術の手技療法や中国の推拿の技術がミックスされて、日本独自に「整体」として確立されたとも言われています。
整体の原理は、脊柱や骨盤・肩甲骨・四肢・顎などの関節の歪みやずれを矯正し、骨格筋の調整するなどして人間自身が本来持つ自己治癒力を高めて様々な症状の改善を期待するものです。施術の方法は主に手足を使う手技療法ですが、整体にはいろいろな団体や独自性を出した所が多く施術の内容には違いがあります。日本の古武術に伝わる手技療法や伝統的な中国の推拿の技術を取り入れるものや、欧米式のオステオパシーやカイロプラクティックの技術を取り入れるもの、また独自に開発した技術や理論による手技など多種多様です。
これらの手技療法は法律上国家資格が必要ではないので、各団体や個人の理論などによって施術方法が違ってくるのです。しかしながら違った手技、違った理論ではあっても、整体の原理は体の歪みを整えることで痛みや不快に感じていた症状を改善させることや、歪みを整えることで神経の流れを回復することができ、自然治癒力を高める事を目的にするといった部分では同じと言えるでしょう。病院で行われる治療は痛み止めの薬や炎症を抑える薬、注射や湿布薬、電気治療や温熱療法など、その時にある痛み自体を抑えるための対処療法で即効性はありますが、整体はその痛みを起こしている原因を探し出しその原因を取り除くための施術をしているので、即効性よりも根本的な改善を目的としているのです。
整体術の種類
整体は体の歪みを整えることで人間自身が本来持っている自然治癒力を高めたり、痛みや不快な症状などの根本の原因を探りそれを改善するといった目的で施術を行っている点に関しては、どの手技や整体術においても共通しています。整体師は国家資格が必要なく、民間の資格しか用意されていないので誰でも整体師として開業する事は可能です。しかし知識や技術が無いまま施術を行ってもかえって症状を悪化させることもあるため、知識と技術をしっかりと学ぶ必要があります。
整体師になるには整体専門の養成学校に入校して民間の資格を取得する方法や、通学が不可能な場合は通信教育でテキストやDVDをみたり、スクーリングで学ぶ方法もあります。また、直接整体師の先生に弟子入りしたり、整体院のアルバイトスタッフとして勤務しながら技術を教えてもらうといった方法などがあります。どの方法で学ぶにしても、自分がどのような整体術を身に付けたいのかを明確にしておくことが大切です。
整体の歴史
日本におけるこの手技は中国の推拿によるものです。推拿が日本に伝わって独自に発展しました。また、オステオパシー、カイロプラクティックも日本に伝わりました。この2つにスポンディロセラピーを合わせて、アメリカ3大術と呼ばれていたようです。スポンディロセラピーは失われてしまった技法です。
江戸時代以前については指圧や推拿が行われていました。
日本に伝わった推拿について、くわしく説明していきましょう。この手技は鍼灸、漢方と並ぶ中国3大医学の1つです。中国では今も病院にこの科があるのですが、ここでは薬を使わず推拿だけで治療を行います。日本の整体の元になったものは上記したようにこの手技です。治療家の中には、この手技をはじめ様々な手技を取り入れた人もいます。様々な手技をミックスした人もいます。治療家達によって複雑になっていきました。流派に関しても色々な流派があります。今日、その手技がリハビリの現場などで用いられています。東洋医学による指圧や柔道整復など、そして整体も日本で独自に発展しました。なお柔道整復とこの手技は全く別に発展しました。最近はソフト整体、美容整体、また気孔を取り入れたものなども盛んです。